メディカルハーブ

チンキのアルコール度数は40度のウォッカなら内服・外用両方OK!

チンキって何?

って思った方もいらっしゃる方思います。

 

 

チンキとは何か?

チンキの基材(材料)は?

 

 

そもそもなんでチンキを作るの?

なんて疑問を解決していたいと思います。

 

 

チンキ(ティンクチャー)とは?

チンキはティンクチャーともいわれます!

 

 

現在ハーブやアロマの普及で

チンキを作る方が増えている事は

間違いないと思いますが

 

 

言葉は聞いたことあるけど・・・

何者!?

と思っている方もいるかとおもいます。

 

 

チンキ(ティンクチャー)とは・・・

アルコールにハーブや生薬などを

2週間程度漬け込んでできた液体です!

 

 

チンキは大きく分けて2種類あります。

①外用のみに使うチンキ

②内服・外用両方に使えるチンキ

 

 

その違いは何か?

それは、

アルコールの種類の違いになります。

 

 

①の外用のみに使うなら【エタノール】で抽出

②の内服・外用両方に使えるものにしたいなら

【ウォッカやホワイトリカー】などの飲めるアルコールを使用します。

 

 

チンキのアルコール度数(濃度)について

次にチンキを作る際の

アルコール濃度の疑問です。

 

 

一般的に使われている

チンキのアルコール濃度は

《40度》程度の物です。

 

 

ウォッカ(無味無臭)や

ホワイトリカーが一般的ですね。

 

 

ただし、本来なら

抽出するハーブ(生薬)により

変えるのが最も効果的とのことなんです。

 

 

調製に用いる基剤のアルコール濃度は、原料とするハーブの含有成分のうち、活性要因となる成分、つまり浸出させたい成分の、水とエタノールへの溶けやすさの違いによって調整します。

BRITISH HERBAL COMPENDIUM Volume1への収載では、例えば、ハーブの活性要因が、主に水溶性の大きい成分であるホーステール、エルダーフラワー、ダンディライオン、ネトル、パッションフラワーなどは25%エタノール濃度にて抽出、樹脂などエタノール可溶性の大きい成分であるミルラは90%、どちらも要因となるジャーマンカモミールやペパーミント、エキナセアなどは45%で抽出すると記されています。

JAMHA メディカルハーブ協会 HPより抜粋

 

 

ただし、一般的に40度程度で

抽出すればある程度の成分が

取り出せると考えられます。

 

 

40度のアルコールウォッカは

原酒に加水して

アルコール40%にしていますよね。

アルコール40%  +水分60%

 

 

なので、ハーブの成分が

簡単に言えば

(実際はちょっとニュアンスが違うかもですが・・・)

アルコール40%からは脂溶性成分
水分60%からは水溶性成分

が取り出されると想像すると

わかりやすいかなと思います。

 

 

次に・・・

水溶性成分と脂溶性成分について

 

 

チンキの成分【水溶性成分と油溶性成分】

ぱいかじ
水溶性成分と油溶性成分って知ってる?

てぃーだ
知らないよー(ノД`)・゜・。(ノД`)・゜・。

ぱいかじ
マスコットキャラなんだから知らないからって泣かないのよ・・・

 

 

というわけで、

お教室マスコットキャラたちが困っているので

サクッと簡単に説明しますね!

 

 

水溶性成分は水分で取り出せる成分。

ハーブティーで出てくる成分と

イメージするとわかりやすいですね。

 

 

一方、油溶性成分は

ハーブティーなどの水分では

取り出せない成分になります。

 

 

何で取り出すかというと、

植物オイルやアルコールで

取り出す事が可能です。

 

 

水溶性成分

ビタミンC、タンニン、アルカロイド、フラボノイド、サポニン等

油溶性成分

ビタミンA,D,E,K、精油、脂肪酸、等

 

 

ハーブの成分表を見て

使いたいハーブの成分が

水溶性か油溶性成分が多いのかなどで

取り出す基材を買えるんですね。

 

 

上記のことを踏まえると

アルコール度数40で作る

チンキからは・・・・

 

 

水溶性成分と油溶性成分の

両方が取り出せることが

想像できますよね!!

 

 

チンキのアルコールで使えるもの

さて、ウォッカやホワイトリカーで

行うのが一般的とお伝えしましたが、

その他に使えるアルコールをまとめますね。

チンキ ウォッカ 40度前後のもの【内服・外用】

一般的に無味無臭なのでウォッカが好まれます。

 

 

ちなみにウォッカの原料は・・・

穀物類(大麦・ライ麦・とうもろこし・ジャガイモなど)

【蒸留酒】となり熟成などはしません。

 

 

【糖化】→【発酵】→【蒸留】→【白樺の炭で濾過】

して作られています。

 

 

チンキ スピリタス 96度【火気厳禁!!】

スピリタスを用いてチンキを作ることも可能です。

現在96度が世界最高純度とのことです!

 

 

そして、火気の近くだと

発火の恐れがあるのでその点は注意が必要です。

 

 

 

90%以上で抽出しないと成分が取れないといわれている

《樹脂などエタノール可溶性の大きい成分であるミルラ》などは

スピリタスで抽出する意味があるのかなとはおもいます。

 

 

ただし、96度のままで飲用することはNGです。

飲酒可能な濃度まで加水などして薄めて飲むことが絶対条件です!

(ポーランドでもそのまま飲む風習はないとのことです・・・)

 

 

なので、一般的なハーブをスピリタスで作りたい場合は

40度まで加水して薄めて使用して抽出すればスピリタスもOK!

 

 

そして、なぜスピリタスだと便利かというと

無水エタノールの代用にもできますよね。

 

 

いわゆる今ですと、コロナ禍なのでマスクスプレーを

作ったり消毒液を作ったりするときにも

使えるのがスピリタスになります。

 

 

なので、無水エタノールもウォッカも必要!

という時には便利かなと思います。

 

 

チンキ ホワイトリカー 35度【内服・外用】

いわゆる甲類焼酎になります。

 

 

焼酎には【連続式蒸留】で作られる【甲類】と

【単式蒸留】でつくられる【乙類】があります。

 

 

詳しい説明は省きますが、乙類は【本格焼酎】と

記載されていることが多く、芋や麦・米などが原料で

焼酎に原料の香りがするものが多いのが特徴ですね。

 

 

甲類焼酎は【糖蜜】(サトウキビの搾りかす)が

使われているものが多くあります。

 

 

ホワイトリカーも甲類なので【糖蜜】が原料の

35度の無味無臭の焼酎と思っているとわかりやティンくちゃー

 

無味無臭なのでチンキづくりでも

使いやすい基材の一つになっています。

 

 

チンキ ウィスキー・ブランデー・ラム・ジン等

ウィスキーやブランデー、ラム・ジン・なども

アルコール度数が40度以上あれば使用は可能ですが、

無味無臭ではないので、その点で好き嫌いが出てくるかなと思います。

 

 

お酒好きな私としては、ウィスキーのシングルモルト

(山崎や白州というとわかりやすいかな?)なんて

いいお値段だしそのまま飲みたい(笑)

 

 

チンキを作る場合はもっとお手軽な

ウィスキーで作ればいいのですよ!!(笑)

 

 

ジンもリーズナブルな物ならまだしも

ジャパニーズクラフトジン(季の美・六など)

もそのまま飲んでみたい(笑)

 

 

という雑念がでてくるので

やはり個人的にはウォッカやホワイトリカーで

充分ではないかな~と思います♡

 

 

最後に、エタノールの場合についてです。

チンキ 無水エタノール【外用のみ】

無水エタノールでチンキを作る場合は

外用のみの使用となります。

 

 

エタノールを使う意味としては

短時間で抽出が出来るという点かなと思います。

 

 

よく、石けん作りの時に

無水エタノールにハーブを漬け込んで

チンキ液をつくったりします。

 

 

そういった場合には無水エタノールを

使う利点がありますよね。

 

 

他にもアロマクラフト作りなどの時に

無水エタノールを使ったりします。

ハンガリアンウォーター作りや軟膏作り等です。

 

 

どんな場面で使いたいかにより

アルコールの種類を使い分けると

まずはいいかなと思います。

 

次回は作り方などについてです♪

~Thank You~

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